同棲しない方がいいカップル 結婚なし結婚は成功？

同棲は、結婚前に二人の生活を体験する大切な機会となり得ますが、すべてのカップルにとって良い選択肢とは限りません。残念ながら、同棲しない方がいいカップルも存在し、実際に始めてみたものの「同棲しないほうがよかった」と後悔するケースも少なくありません。

特に男性が同棲を考える時、理想だけでなく現実的な側面も考慮に入れる必要があります。「同棲はデメリットだらけ」と感じる人もいれば、「結婚前の同棲に後悔」という苦い経験を持つ人もいます。

一方で、必ずしも同棲が必須というわけではなく、「同棲なしで結婚した結果」うまくいっているカップルも多くいます。では、「同棲せずに結婚すると離婚率は？」といった疑問や、「同棲するなら結婚しろ」という強い意見には、どのような背景があるのでしょうか。

また、共同生活に向かない「同棲しないほうがいい男」には、どのような特徴が見られるのでしょうか。

この記事では、同棲を成功させるため、あるいは避けるべき理由を知るために、同棲しない方がいいカップルの特徴や、それにまつわる様々な疑問点について掘り下げていきます。

同棲しない方がいいカップルの特徴

金銭感覚や生活習慣のズレ

同棲を考える上で避けて通れないのが、お金の使い方や日々の過ごし方の違いです。

特に家賃や光熱費といった共同で支払う費用について、どちらか一方に負担が偏っていたり、管理方法が曖昧だったりすると、不満が蓄積しやすくなります。

例えば、一方が将来のために節約したいと考えているのに、もう一方が気にせず浪費してしまうような場合、日々の細かな出費に関しても意見が対立し、些細なことから喧嘩に発展することも珍しくありません。

実際に、金銭感覚の違いは同棲解消の大きな原因の一つとして多くのカップルが挙げています。

また、寝る時間や起きる時間、食事のタイミングといった生活リズムが大きく異なると、同棲生活に支障が出やすいです。

一方が夜型で他方が朝型の場合、お互いの生活音で睡眠を妨げられたり、一緒に食事をする時間、あるいは単に顔を合わせる時間すら限られてしまったりします。

「一緒にいる意味がない」と感じるほど、すれ違いが生じる可能性もあります。

こうした基本的な生活習慣や価値観のズレは、同棲を始める前にしっかりと話し合い、お互いの許容範囲やルールを決めておかないと、日々のストレスとなり関係悪化を招く理由となります。

一人の時間・空間が譲れない

同棲は文字通り一つ屋根の下で生活を共にすることですが、人によってはどうしても一人の時間やプライベートな空間が必要不可欠な場合があります。

こうした「一人の時間を大切にしたい」という気持ちが強い人にとって、常にパートナーと同じ空間にいることは、大きなストレスとなる可能性があります。

「ひとりになれない」こと自体が、同棲のデメリットとして挙げられることも非常に多いです。

たとえ仲が良くても、気分転換したい時や、喧嘩をして少し距離を置きたい時などに、物理的に「逃げ場所」がない状況は精神的な負担となります。

間取りによっては、リビングで寛いでいると隣でパートナーが何かしている、といったように、完全に一人の空間を確保するのが難しいこともあります。

特に1DKや1LDKといった間取りでは、個人の部屋を持てないため、プライベートな空間の確保が難しくなりがちです。

個室が確保できない環境での同棲は、知らず知らずのうちにストレスが溜まり、「やっぱり一人暮らしの方が楽だった」と感じてしまうことに繋がりかねません。

お互いが心地よく過ごすためには、それぞれのプライバシーが守られる住環境を検討することが重要です。

束縛・干渉が強い関係性

同棲生活では一緒にいる時間が格段に増えますが、だからといって相手の行動すべてを把握しようとしたり、過度に干渉したりすることは、健全な関係性を損なう原因となります。

パートナーの交友関係や休日の過ごし方、スマートフォンを見る頻度など、プライベートな領域にまで踏み込みすぎる「束縛や干渉」は、される側にとって非常に息苦しいものです。

「常に一緒にいられる」「相手のすべてを知りたい」といった気持ちが強すぎると、知らず知らずのうちに相手を追い詰めてしまうことがあります。

特に、束縛したい気持ちが強い人同士が同棲した場合、お互いに干渉し合うことでより窮屈な関係になり、「一人になった方が解放される」と感じてしまうケースも見られます。

同棲は共同生活ですが、お互いの個人の時間や人間関係を尊重する姿勢が不可欠です。

過度な束縛や干渉は信頼関係を壊し、結果的に同棲生活の破綻に繋がる可能性が非常に高いと言えるでしょう。

同棲しない方がいいカップルとその判断

同棲目的が曖昧な場合

同棲を始めるにあたって、その目的がはっきりと定まっていないカップルは注意が必要です。

例えば、「なんとなく一緒にいたい」「お互いの家が近いから移動が面倒」といった漠然とした理由だけでは、同棲生活が始まってから予期せぬ問題に直面した際に、乗り越えるための動機が見出しにくくなります。

入居後の具体的な生活や、お互いの役割について十分にイメージできていないため、日々の生活の中で意見の食い違いやストレスが増えやすくなる傾向があります。

さらに重要な点として、同棲のその先にどのような将来を考えているのか、という認識のズレが挙げられます。

一方は結婚を前提とした「お試し期間」と考えている一方で、もう一方は単に「一緒に住む」ことだけを考えている場合など、お互いの最終的なゴールが異なると、後々大きな問題に発展する可能性があります。

同棲はゴールではなく、あくまで関係を進展させるための一つのステップです。

そのため、同棲を始める前に、なぜ同棲したいのか、どのくらいの期間を考えているのか、そして同棲の先にどのような関係を築いていきたいのかなど、お互いの目的や将来についてしっかりと話し合い、明確にしておくことが、後悔しない同棲生活を送る上で非常に重要になります。

経済面や親の同意は必要か

同棲生活を送る上で、経済的な安定は非常に重要な基盤となります。

二人合わせた収入が少なかったり、あるいはどちらか一方または両方の収入が不安定だったりする場合、家賃や生活費の支払いが滞ってしまうリスクが生じます。

経済的な不安は、そのまま生活の不安に直結し、カップル間の大きなストレスや喧嘩の原因になりかねません。

特に、安定した収入がない場合、賃貸物件の入居審査に通過すること自体が難しいケースもあります。

安心して同棲生活を送るためには、少なくとも生活に必要な費用を無理なく賄えるだけの経済力があるか、事前にしっかりと確認しておくことが賢明です。

また、親御さんへの報告と同棲に対する同意も、円滑な同棲生活のためには可能な限り得ておくことが望ましいと言えます。

親御さんに反対されたまま同棲を強行した場合、家族との関係性が悪化したり、最悪の場合は縁を切られてしまったりする可能性もゼロではありません。

また、賃貸契約の際には、緊急連絡先や連帯保証人が必要となる場合が多く、親御さんの協力が得られないと契約自体ができないこともあります。

もちろん、すべてのカップルにとって親の同意が絶対不可欠というわけではありませんが、将来的な関係性や手続きの面を考慮すると、事前にしっかりと話し合い、理解を得ておくことが、後々の負担を減らすことにつながると考えられます。

同棲のデメリットと後悔

同棲には結婚前に相手の生活スタイルを知るメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在し、これらが原因で「同棲しない方がよかった」「結婚前の同棲に後悔している」と感じる人も少なくありません。

最も多く挙げられるデメリットの一つが、「一人の時間が持ちにくい」という点です。

常にパートナーと同じ空間にいることで、気が休まらなかったり、趣味などに集中できなかったりすることがストレスになることがあります。

特にプライベートな時間を大切にする人にとっては、この点が大きな負担となりやすいです。

また、家事の分担や金銭管理など、生活に関する現実的な問題が浮き彫りになることで、これまで見えなかったお互いの欠点や価値観の違いに直面し、衝突が増えることもデメリットと言えます。

ロマンチックな関係から一転、生活感のある関係になることで、新鮮さが失われたり、家族のような存在になってしまったりして、恋愛感情が薄れるケースも報告されています。

これらのデメリットが積み重なることで、同棲生活が苦痛に感じられたり、関係が悪化してしまったりした結果、「同棲なんてしなければよかった」と後悔する理由となるのです。

同棲を検討する際は、こうしたネガティブな側面も理解しておくことが重要です。

同棲なし結婚とその将来

近年は結婚前に同棲をするカップルが多い傾向にありますが、同棲を経ずに結婚を選択するカップルももちろん存在します。

同棲なしで結婚した場合の大きな違いは、日々の生活習慣や価値観のすり合わせを「結婚後」に行う必要があるという点です。

同棲は結婚生活のリハーサルのような側面がありますが、それが内場合、実際に一緒に暮らし始めてから初めて知る相手の生活スタイルや癖に戸惑うこともあるかもしれません。

同棲せずに結婚することについて、「離婚率は高くなるのか？」と疑問に思う人もいるようですが、一概にそうだとは断言できません。

実際、同棲を経験したカップルでも、半数以上が後に別れを選んでいるという調査結果もあります。

このことから、同棲したからといって必ずしも結婚生活がうまくいくわけではないことがわかります。

同棲を経ない結婚は、未知数な部分が多い状態でスタートするため、お互いの違いを受け入れ、歩み寄るためのコミュニケーション能力がより一層求められます。

結婚という強い絆で結ばれるからこそ、日々の小さな違いも二人で乗り越えていこうという意識が、同棲なし結婚を成功させる鍵となると言えるでしょう。